最近の家電製品は、10年前の製品と比較すると格段に消費電力が少ない省エネ設計になってはいますが、もっと効果的に節電をおこなうには電力消費量の多い家電製品に絞って節電をすれば比較的簡単に電気代を節約できます。電気カーペット、電子レンジ、エアコン、冷蔵庫、照明、テレビです。この4つの製品を省エネタイプにすることで、かなりの節電になります。
省エネ製品の目安として省エネ性マークという「省エネラベリング制度」のシンボルマーク認定がされた製品があります。家電製品などの省エネ性能が一目でわかるように国の省エネ基準によってラベル表示されています。それら省エネ基準を達成した製品には“緑色”のeマーク、達成していない製品には“オレンジ色”のeマークが表示されます。
家電機器は使用していなくてもコンセントを挿したままでは待機電力によって電力を消費してしまいます。テレビやコンポなど主電源を消したり、春と秋のクーラーなどの普段あまり使わない家電製品はコンセントを抜いておくだけで節電になります。日本のすべての家電製品の待機電力だけで原子力発電所一基分の電気を消費しているといわれています。
家庭内での待機電力は、その家庭内の全電力の約10パーセントにもなります。
白熱灯は値段が安いのでお得なように感じますが、長期的に見ると値段の高い電球型蛍光灯の方がお得です。電球型蛍光灯は消費電力が少ないうえに、長持ちするからです。消費電力100Wの白熱灯から消費電力23Wの電球型蛍光灯に交換すると年間2,834円の節約になります。また、長持ちするので取替えの手間も省けます。
家電製品を購入する際にw(ワット)の表示がされていますが、それと電気代との相関性について考えてみますと、家電製品の説明書などに書いてある消費電力から大まかな電気料金を計算してみることが節電のやる気を引き立たせます。計算方法は例えば、消費電力200Wの機器を3時間使用すると 「200W x 3h = 0.6kWh(600Wh)」 となり、1kWの1時間当たりの電力料金を25円とすると 「0.6 x 25」 = 15円 となります。毎日使用すると月額は 「15円 x 30日 = 450円/月」となります。
基本料金がアンペア数に応じて設定される電力会社では、アンペア数を下げることで基本料金を下げることが出来ます。
しかし、あまり下げすぎてしまうとブレーカーが頻繁に落ちるようになってしまうので注意が必要です。最適なアンペア数は、あなたの家庭での瞬間最大消費電力から求めると良いでしょう。例えば40Aの場合、40A x 100V = 4kW(4000W)まで同時に使用できます。
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